絶望という名の卵

2008年03月03日

若草色のブラウスを着て薄オレンジ色のワイドパンツをはいていた私は

ただただ伸ばしっぱなしのロングヘアーを風になびかせながらオーデション会場に向かっていた

スタジオミュージシャンのオーデションだった。


会場に向かいながら、味噌汁に入れた卵のことばかり考えていた。

オーデション会場に向かう途中、公園の水飲み場にあったコンロの
上にかかっていた味噌汁の鍋の中に卵を入れたのだ

今ごろ煮立っているかもしれない。

気になって
気になって

オーデションどころではなかった。

急きょオーデションをあきらめ公園に戻ることにした。


走った走った

ものすごい速さで走った


走っても走っても公園にはつかなかった。

場所がわからなくなっていたのだ。


だめだもう味噌汁は沸騰しすぎて汁気もなくなってしまって

鍋も今ごろ焦げてしまっていることだろう

卵はもう絶望的だ。



でも私は気がついていた


その公園に永遠につくことはない


なぜなら


もうすぐ目がさめるであろうことを


夢の中ですでに

これが夢であることに気がついていたのだった。



恐れているもの

パソコンを打ちながら、ふと窓の外を見ると戦車が止まっていた。

「ちわ~電気の集金に来ました」

電気の集金になんで戦車で来るの~?

わけがわからなかった。


慌てて隠れようとしたがもう間に合わない。

やばいやばい。こわいこわい。と思いながら

玄関に鍵をかけていないことに気がついて、さらにあせっていた。


怖い、怖い、怖い、怖い、そうなのだ。私は何よりも集金を恐れていた。



Posted by MK at 20:21